南郷洗堰(旧洗堰)へ
桜が咲き始めました。すっかり春ですね。
冬眠から目覚めた動物のような気分で、今日はこちらへ行きました。
南郷洗堰(旧洗堰)です。
琵琶湖から流れ出る唯一の河川、瀬田川の水量を調整する目的で、明治38年に竣工されました。
現在では、役目を写真後方にある瀬田川洗堰へ移し、中間部を切り取られた状態で残されている。
こちらが現在稼働している瀬田川洗堰。なかなかの迫力。
対岸にも南郷洗堰の遺構が残されている。
当時、水を通す門が32門あり、約4mの角材を一本一本門にはめ込み、15~17段積み上げて、門を閉じるといった作業を人力で行っていた。全ての門を閉じるのに丸2日要していたことから、作業の大変さがうかがえる。
可愛らしいフォント。
鳥たちの休憩所にもなっている。
南郷洗堰は、社会法人土木学会が創設した「土木学会選奨土木遺産」に平成14年から認定されている。
南郷洗堰のすぐそばには、国土交通省が運営する施設「アクア琵琶」がある。琵琶湖の歴史や環境を様々なパネルや装置を用いて学ぶことができる。因みに、隣接する施設では、おぞましい量の降雨を体験できる。
館内では当時の南郷洗堰の写真が飾られており、事務員さんに許可を頂き、撮らせてもらいました。
いかがだったでしょうか。当時でも画期的であった構造をもつ南郷洗堰。さらに、周辺には「南郷水産センター」という渋い出で立ちの商業施設もあるので、レトロ建築物好きの方は、是非行かれてみては。